早くも2023年がスタートし半月以上が経ってしまいましたね。
寒暖差の激しい日々が続いていますので、皆様体調お気をつけくださいませ。
さて、当店は次の入荷は2月を予定していましたが、今月少量ながら少し入荷がありました。
アイテムはアウター、ジャケット、小物と幅広く入ってきました。
今日は久々に小物に焦点を当て、歴史的背景をお伝えできたらと思います。
まずはこちらのBottega Veneta.
ボッテガの象徴的なデザインでもあるイントレチャート。
熟練された職人達の手によって丁寧に編み込まれた、こだわりの手法で作られています。
今でも変わらない洗練されたスタイルで、世界中から愛されているアイコン的存在です。
この手法を取り入れることになったきっかけは、当時ボッテガで使用していたミシンがレザーに適していなかったことが理由だったそう。
その為、高品質かつ厚みのないレザーを使用しなければなりませんでした。
ただご想像通り薄いレザーとなると丈夫なバッグが作れませんよね。
そこで強度を上げるために考えたのが、イタリアのトスカーナ地方で生まれた伝統的な技法"イントレチャート"でした。
Gucciの持ち手のバンブーや、Hermesのオレンジの箱もそうですが、その背景が意外にも苦肉の策から生まれたアイディアだったということが少なくありません。
そこからこうして今もブランドの象徴的存在になっていることがなんとも興味深いですね。
お次はHermès carré.
エルメスで一番最初に作られたカレは1937年。
そこから4代目のロベール・デュマ・エルメスがカレに情熱を注いでいくことで、広く知れ渡っていきます。
部門を分けて専属デザイナーを構え、その一枚一枚にストーリーを込めタイトルをつけるという、まるで絵画のようですね。
今では約2500種類以上ものデザインが生み出されています。
驚くべきはその制作工程にあります。
全ての工程で一番時間のかかるものでなんと2年。
一色一枚の版が必要なので、例えば40色のデザインであればその分の版が必要ということになります。
伝統的な技法で生み出されるプリントは、それは見事な配色で素晴らしい存在感を放ちます。
そして縁はミシンではなく全て手かがり。
一枚に約45分の時間を要し、さらに上質なシルクを使うことで、他とは違う美しい張り感を演出してくれます。
このように作業工程一つ一つに抜かりなく、魂が込められたカレはきっとファッションに彩りを与えてくれるはずです。
一度現地で工場見学に行ってみたいものですね。
エルメスカレはギフトにもオススメです。
姉妹店 The Vintage Dress 共にバリエーション豊かに入荷しましたので、ぜひご覧くださいませ。
THE BRISK.
Komentarji