先日の入荷でとても貴重なメンズコートが入って参りました。
70年代GUCCIのメンズレインコートです。
70年代らしいハイウエスト位置にベルトがあり
とてもスリムでスタイリッシュなラインになっております。
素材は目の詰まったコットン100%で、しっかりと水をはじける生地となっております。
古いグッチのタグも風格があって格好良いですね。
入荷早々素敵な方の元へ旅立ちましたが、
二度と見ることが出来ないような大変貴重なピースでしたので
詳細をブログにてご紹介させていただきます。
一見とてもシンプルなコートですが、
至る所にグッチのこだわりが見られるスペシャルな一着となっております。
小さなボタン一つまで、すべてGUCCIロゴが刻印されています。
フードも襟の中にしまい込めるようになっており
フード有りと無し、二つの表情で楽しんでいただけます。
驚くのはこのレインコートの仕様なのですが、
右の前身ごろ内側にバックが内蔵されており、
このように折りたたんで持ち運べる
ポケッタブル仕様になっております。
もうすでに70年代でこのような仕様を作っていたことに驚きです。
更にこちらのバッグ部分にも収納スペースが付いており
しっかりと使用できるようになっております。
バッグとポケットに裏地もつけてある細やかさです。
バッグとしての完成度もかなり高くなっている辺りに
革製品からスタートしたグッチらしさが伝わってきますね。
70年代当時、アクティブに外に出かけようという世間の風潮があったようで、
そのような時代背景を聞くとこのようなコートを作った理由も伺えますね。
不思議なことに、
大事なレインコートを入れるバッグの素材が雨に弱い本革100%となっており
実用性をどこまで考えて作られたのか、
貴族向けの洒落の効いたアイテムだったのか、
コートが先だったのか、バッグが先だったのか、
憶測が尽きることのない、奥の深い一着となっております。
今回この一着のコートから様々なストーリーを垣間見ることができ
ヴィンテージクローズの面白さを改めて感じました。
これからもスペシャルな一点を探して参りますので
是非店頭でそのストーリー性を感じてくださいませ。
THE BRISK.